12thキャラ。名前は「ショー」と言う。年齢14才。先天性フォトン循環異常障害を持つ。視床下部、第三脳室、視神経、脳幹に類上皮非乾酪性肉芽腫が形成される。フォトン異常による過敏性免疫反応が原因とされている。顔面神経麻痺、平衡感覚異常、血管炎による虚血性変化、梗塞などの発症が危ぶまれる。ソルアトマイザー系ジェネリック製剤によって、エンドキサンパルス療法、インフリキシマブ療法、サリドマイド療法などにより、肉芽種の発生を抑えているが、完全に治療をしてしまった場合は、強すぎるフォトン特質によって、神経細糸(ニューロフィラメント)の信号異常から免疫不全を起こし感染症などの危険が高まる。人口10万人当たり7.5~9.3人という発症率の難病である。
唯一の治療の選択肢がキャスト化手術である。ショーの脳殻と適合できる受給体は移植コーディネーターとの数回の面接によって調整作業を行い、適合率を高めていく。1年にも及ぶ、フィジカル及び、メンタルについてのセッションを経て、ようやく彼の順番待ちが回ってくるが、手術承諾書のサインの最終段階において、両親の決断が揺らぐ。「ショー、本当にこれでいいの?」母親の言葉にショーは言葉を詰まらせる。「お母さんがそのほうがいいと思うなら……」14才には重すぎる質問であった。「あと一晩、考えさせて下さい」父親はドクターにそう告げる。新光歴238年7月6日。その日は運命の日となった。
オメガ「彼はショーくんだ。今日からフォトン技研で働いてもらうこととなった」
アルファー「14才で就職とはすごい」
シグマ「ふむ」
オメガ「先日のルーサー事変で、ご家族を事故で亡くされた為、彼は天涯孤独となってしまった。いろいろと事情があり、とりあえず私が引き取る事となった」
オメガ「イプシロン、ユプシロン、親戚だと思って接してやってくれ」
ショーはキャスト化手術直前であった為、フォトンパルス放射線治療を受けており、その副作用で頭髪が抜け落ちている。キャスト化手術のキャンセルにより抗サイトカイン減薬の解脱症状から数年間は毛髪の回復は行われない。エステによる髪型精製も数日しかもたない。感受性の高い年齢においては、心の抵抗もあるだろう。また、キャスト化は福利厚生プログラムから、それまでの生活圏から遠く離れた場所に引っ越しをすることとなる。キャストになった場合に旧来の人間関係を維持することが難しいからである。新環境での生活を行うのが常であり、手術前には親しい人との別れを迎える事となる。キャンセルとは言え、元の生活に戻る事は許されない。高額な保険料の違約金が発生する為だ。キャスト化は医療法上の臨床試験でもあり、国の予算によってその手術費用のほとんどを補助金で賄われる。手術前から莫大な費用が発生するのである。しかし、彼の場合は、国家的事件によって手術そのものが実施困難となったが為であり、オメガ教授の手配もあり、違約金の免責を受けている。
ショー「みなさんよろしくおねがいします」
ショー「病み上がりな分、ご迷惑をおかけしますががんばります」
ショー「病棟学級でたくさん勉強したのと、自分自身の病気もあって」
ショー「フォトン治験薬や、生体フォトン循環学についてはすこしながら知識があります」
ショー「環境順応試験の手順は特になれています」
ショー「救急救命士2種資格もあるので」
ショー「アークスでは補助系クラスの試験免除で合格できました」
ショー「フォトン物理や、ダーカー研究についてはぜんぜん知識がないので」
ショー「先輩方のご指導ご鞭撻よろしくおねがい致します」
アルファー「気が合いそう」
ラムダ「若さが足りない」
イプシロン「おでこひろい」
スティグマ「すごいな!なんかえらいとおもうぞ!」
サン「最初は無理しないでね!」
イオタ「なんか堅苦しいわね」
ユプシロン「うーん、冷蔵庫は空か」
オメガ「よろしくたのむぞ」
めちゃくちゃ少食。読書好き。運動は苦手。性格は真面目だけど世間知らず。悩みはためこむ方。家族の死については現実感を感じていない。好きな花はチューリップ。フォトン循環異常から強い光でめまいと頭痛を起こすので日陰が好き。同じ理由でテレビよりラジオが好き。音痴。ストリートビューで擬似旅行するのが趣味。手書きの日記をつけている。
そんなショーくんをよろしくおねがいします。